株式会社トンボ楽器製作所
Tombo musical instrument Co.,Ltd.
Tel. 03-3802-2105
Fax. 03-3802-2107
9:30-17:30(土日祝は休業)
●日暮里ショールーム
10:30-18:00(土日・祝は休業)
HISTORY OF TOMBO
「信用之資本」
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1902 (明治35年)
トンボ楽器の前身、『高陽堂真野商会』誕生
トンボ楽器製作所の創業者・真野清次郎が、東京市下谷区竹町(台東区台東)に、玩具業『高陽堂真野商会』を設立する。
1911年(明治44年)、オリジナル玩具として金属リードを使った音の出る風琴玩具を製造販売する。
明治後期から流行りだしたハーモニカの製造を思い立ち、大正2年に試作品を発表。更に品質向上を目指し、大正5年には銀座十字屋など一流楽器店から認められる品質の製品を提供できるようになる。
創業者:真野清次郎
風琴玩具(明治44年)
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1917 (大正6年)
社名を「トンボ・ハーモニカ製作所」へ改名
日暮里町(荒川区西日暮里)に鉄筋コンクリートの工場を建設し、本格的なハーモニカ専門工場としてスタートする。
社名を「トンボ・ハーモニカ製作所」に改名し、ハーモニカ名は「トンボバンド」とする。
以降、ミヤタバンド、KKKバンドなど多種多様のハーモニカを次々と生産する。
ハーモニカは庶民のモダンで手軽な楽器として、独奏はもちろん、"ハーモニカ合奏"も全国的な広がりを見せる中、合奏のためのハーモニカの開発も行う。
大正6年時のトレードマーク
トンボ・ハーモニカ製作所
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1923 (大正12年)
「トンボ・ハーモニカバンド」の結成
長男・市太郎は音楽関係の名前を「真野泰光」とし、自ら編曲・指揮を行う「トンボ・ハーモニカバンド」を結成する。
関東大震災後の市民鼓舞のため、慰問演奏を活発に展開すると同時にハーモニカ合奏の編曲や楽器開発の実験的なバンドとしても貢献する。
トンボ・ハーモニカバンド 指揮:真野泰光
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1927 (昭和2年)
「全日本ハーモニカ連盟」設立
ハーモニカの普及とハーモニカ音楽の地位向上を目指し、「全日本ハーモニカ連盟」を設立する。(会長:真野泰光、理事:宮田東峰、他)
「ハーモニカ・ニュース」を毎月発行する。
特製トンボの広告
(ハーモニカ・ニュースより)
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1931 (昭和6年)
「アコーディオン」の製造開始
横浜や新橋のダンスホールなどではアコーディオンを中心とした海外のコンボバンドが出演し、軽快な演奏が人気を博していた。
トンボはアコーディオンの製造にも挑戦します。
昭和6年、手風琴の製造販売(ディアトニック1号、2号)
昭和7年、最初のピアノ鍵盤式アコーディオン(リリコ)発売
ディアトニック1号
(昭和6年)
リリコ:24鍵2列笛18ベース
(昭和7年)
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1933 (昭和8年)
「マイナー配列」のハーモニカを製造販売
複音ハーモニカとして画期的な「マイナー配列」のハーモニカを製造販売する。それまで培われてきた複音ハーモニカ奏法の音楽的な集大成「日本的奏法」が確立し、佐藤秀廊氏の編曲を中心にリリカルな複音ハーモニカの独奏が普及する。
マイナーハーモニカの広告
(ハーモニカ・ニュースより)
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1936 (昭和11年)
埼玉戸田に工場建設
ハーモニカの木製本体およびアコーディオンのボディ製造のために、埼玉戸田に木工場を建設する。ハーモニカに次いで、アコーディオンも各種量産、製造販売する。
昭和初期のアコーディオンカタログ
流線型ミヤタバンド
(昭和13年)
綿貫誉考案パイプ・ハーモニカ
(昭和12年)
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1945 (昭和20年)
真野市太郎、2代目社長に就任
初代社長、真野清次郎歿。長男、真野市太郎が2代目社長に就任する。
真野市太郎
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1947 (昭和22年)
「教育用シングル・ハーモニカ」「合奏アコーディオン」の誕生
GHQの指針により、日本の音楽教育に器楽の導入が検討され、数年後に正式にハーモニカが導入される。
文部省の指針に合わせるため、新設計の「教育用シングル・ハーモニカ」が誕生する。同時に左手ボタンのない「合奏アコーディオン」も製造し、日本独自のリード合奏が誕生する。
現在の教育用シングル・ハーモニカ
No.1215K
旧合奏アコーディオン
ソプラノ・テナー・アルト・バス
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1951 (昭和26年)
株式会社トンボ楽器製作所
社名を「株式会社トンボ楽器製作所」とする。
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1962 (昭和37年)
東京事務所、開設
埼玉の工場内に400坪の工場を新設し東京工場を吸収。
東京・田端に東京事務所を開設する。 -
1966 (昭和41年)
10ホールズ市場の転機
昭和30年代にカントリーブームが到来する。
日本の10ホールズ市場に大きな転機をもたらす。
そして昭和40年代のフォークミュージック・ブームへと流れていく。
昭和41年「フォークバンド」(昭和47年に「フォークブルース」へモデルチェンジ)を発売し、10ホールズ奏法解説・ソノシートを無料配布する。
一方でブルースやそれをルーツにしたロックなども日本に浸透する。
フォークバンド
無料配布されたソノシート
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1967 (昭和42年)
電子アコーディオンの開発
国産初の電子アコーディオンを開発、製造、発売する。
国産初の電子アコーディオン
DALC(DS-32)
ACCORDIX
(A-120)
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1975 (昭和50年)
ショールーム、開設
東京西日暮里5丁目にショールームを開設する。
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1977 (昭和52年)
複音ハーモニカ「No.1921 超特級」発売
ハーモニカ生誕150年を記念して限定発売された、ゴールドの複音ハーモニカ「No.1921 超特級」は、好評につきレギュラーラインナップとなる。
No.1921 超特級
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1980 (昭和55年)
「MAJOR BOY(メジャーボーイ)」発売
樹脂製ボディの10ホールズ、「メジャーボーイ」を発売する。
No.1710 メジャーボーイ
「長渕剛」「ゆず」などに愛用される
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1983 (昭和58年)
真野泰治が3代目社長へ就任。
真野泰治が3代目社長に就任し、真野市太郎は会長へ就任する。
真野泰治
「Lee Oskarモデル」販売開始
輸出向けの10ホールズ「Lee Oskarモデル」を販売開始する。
当時のLee Oskar
Lee Oskarモデル
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1988 (昭和63年)
埼玉新工場の建設
既存の埼玉工場を撤去し、新たに埼玉工場を建設する。
新・埼玉工場
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1990 (平成2年)
東京事務所を開設
西日暮里2丁目に東京事務所を開設する。本社・営業・ショールームを統合。
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1998 (平成10年)
トンボ・ファミリークラブ創設
トンボ・ファミリークラブを創設し、全国のハーモニカ愛好者のために、ニュース、奏法、楽譜、各種情報などを掲載した「ハーモニ ライフ」を発行する。(無料配布)
ハーモニカ ライフ創刊号
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2005 (平成17年)
「グランデール」発売
アコーディオン普及のため、廉価で有用な「グランデール」を発売する。
(34鍵盤、3列笛、60ベース)
Grandaile グランデール
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2007 (平成19年)
「ポケットシリーズ」「フォークブルース・マークⅡ」発売
「気軽にアンサンブル」をコンセプトにポケットコード、ポケットバスを発売する。
No.1161 ポケットコード
No.1160 ポケットバス
また、10ホールズではブルースに最適なチューニングを採用した「フォークブルース・マークⅡ」を発売する。
No.1210 フォークブルース・マークⅡ
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2009 (平成21年)
真野照久が4代目社長に就任、真野泰治が会長に就任
真野照久
「No.3521 プレミアム21」誕生
音色とメンテナンス性を両立した樹脂製本体の複音ハーモニカ「プレミアム21」を発売する。
No.3521 プレミアム21
「VICTORIA」の正規代理店となる
イタリア製高級アコーディオン「VICTORIA」の正規代理店となる。
VICTORIA アコーディオン
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2011 (平成23年)
JAPC活動再開
アコーディオンの普及と演奏家の交流、情報交換を目的に活動するJAPC(日本アコーディオン振興協議会)を事務局として活動を再開する。
日本アコーディオン振興協議会(JAPC)
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2015 (平成27年)
クロマチック・ハーモニカ「µ-01」発売
新機構・ショートクロスを採用したクロマチック・ハーモニカ「µ(ミュー)-01」を発売。
No.2248 µ(ミュー)-01
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2017 (平成29年)
ハーモニカの本格製造から100周年を迎える
100周年記念モデルとして「本漆・蒔絵モデル」を発表する。
100周年記念「本漆・蒔絵モデル」